2012年9月22日土曜日

ビッグデータの成長市場はどこか?


ビッグデータ利用における成長産業セクター

秋山尊謙 posted on 22nd Sep. 2012

 市場ではビッグデータが徐々に求められ始めて来ているが、一体どの事業分野が最もビッグデータが求められているのか? 各産業セクターではデータや分析を効果的にハンドリングできるのか? ビッグデータを利用するとどの産業分野でも利益が生み出せるのであろうか?

 こうした問いに答えるべく、一歩進んでいるアメリカ市場を参考にした、ビッグデータ利用による各産業セクター間の成長差異を下記に表す。要するに、どのビジネス分野が大量データ分析に向いていて、今後儲かりそうか、という判断指標になるグラフである。




Source; US Bureau of Labor Statistics, McKinsey&Company


 「価値潜在指標」を横軸、「生産性上昇率」を縦軸とした表で、バブルの大きさは関連するGDPの大きさを示している。
 それぞれの産業セクターは、色分けされたAEのクラスタによって分類され、おおよそADEBCという序列でランキングすることができる。Aはコンピュータ・電子機器・情報サービス分野であり、この産業セクターでビッグデータを有効に利用することができれば、飛躍的な成長が見込まれるものと考えられる。

 Top 1. クラスタA: コンピュータ・電子機器・情報サービス分野
 Top 4. クラスタB: 金融・保険・政府機関
 Top 5. クラスタC: 建設・マネジメント・その他
 Top 2. クラスタD: 製造・輸送倉庫・不動産・レンタル・卸売・管理サポート
 Top 3. クラスタE: 小売店・レストラン・健康サービス


[価値潜在力指標(Value Potential Index)の算出定義] 

①「データ量」各企業のデータを格納しているストレージのバイト数の平均値を調査。
②「変動収益」各企業のEBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization; 税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値)を調査。
③「需要と供給」1,000人以上の正社員を抱える企業を対象にした平均従業員数を調査。
④「実行力」1,000人以上の正社員を抱える企業を対象にした1人当たりの資本金を調査。
⑤「成長力」革新的なビジネスモデルや商品・サービスを提供して成長した企業を各産業セクター別に分類し、各セクター毎の上位20社の粗利率平均値。



 また、下記のヒートマップ上に表された各産業セクターのうち、「製造業」・「情報産業」・「公共インフラ・ライフライン」といった産業分野が、最もビッグデータ利用の潜在力が高く有望な市場であると推測される。






Source; McKinsey&Company、筆者加筆

By秋山尊謙

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